Yukaricoupy

Carpe diem

人生は旅。旅は出会い。いまという時間を一番楽しめる毎日にしたい。そんな日々を綴ります。

若丸くんツーのお話②

心拍がゆっくり目と言われたときはショックだった。

流産は誰にでも起こるもの、とわかってはいても、まさか自分が、と思っていたと思う。

だめかもしれない、と受け入れるまでにはしばらくかかった。

だめかもしれない、と思っていても、いや大丈夫かも、という気持ちは最後まで捨てることはできなかった。

でも、心拍が止まり稽留流産と告げられたときは、思っていたよりもしっかりしている自分がいた。

次を、先を、向いている自分がいた。

前回の妊娠より年齢を重ねたけど妊娠できた、という事実の方が私の中では大きかった。

だから意外にもすぐに前を向けた。

それに、正直、若丸くんの心疾患を告げられたあの日とは比べようもなかった。

あの日の方が100万倍辛かった。

今は若丸くんが隣で一生懸命喋り、歩く姿に傷は癒やされていった。

稽留流産後の処置はふた通りある。

自然排出か掻爬手術か。

年末も迫ってたし、手術をして、早く体を元に戻したかった。

先生はそれでもいいけど、手術のデメリットとしては2ヶ月は避妊と言われた。

1週間待って出てこなければ、年末の帰省までに手術しよう、ということになった。

そして、出血が始まった。