Yukaricoupy

Carpe diem

人生は旅。旅は出会い。いまという時間を一番楽しめる毎日にしたい。そんな日々を綴ります。

ぼくの1年

若丸くん、来週で1歳になります。

あの日から、1年。
あの日から、1年。

何度つぶやいても信じがたく、この1年が頭の中で何度もリプレイされる。

若丸くんの人生、最初の最初の1年。

若丸くん的にはどうだったんだろうね。

あれ、水の中から外に出てきた!
と思ったら、胸を開けられ。
寝てばっかりの1ヶ月。
おっぱいを吸ってばっかりの3ヶ月。
笑うようになり、自分のからだを見つめるようになり。
父と母がわかってきたような。

やっとベルリンに慣れたと思ったら、アドリア海とエーゲ海に連れ回され。
洗面台でからだを洗われ。
ようわからんパンを食べさせられ。

テーブルも椅子もない部屋で寝かせられ。
やっとマスターした寝返りをしては、ぞうきんとバケツにぶつかり。
まだ生後半年しかたってないのに14時間も飛行機に乗せられ。
飛行機のベッド、ちいちゃかったな〜。

そして、生まれて初めて、故郷日本に立ち。
(いや、まだ立てんけど。)
父と母は銀行やら運転免許証やらに忙しそうで、爺婆にとことん遊んでもらい。
お座りできるようになったよ。
家を探しに初めて新幹線に乗ったっけな。

やっと家が見つかったと思ったら、父はアメリカに出張行ってしまうし。
母が一人じゃ無理って駄々をこねるんで、爺婆と連れ立って上京し。
やたらやかましい品川のマンションに寝泊まりさせられ。
あそこ、父と母は好かんって言ってたけど、ぼくもあんまりだったな〜。
新幹線が眼下に見えたのだけ、○。

そして、やっと、やっと自分の部屋で自分のベッドで寝ることができたのは嬉しかったなぁ!
檜のベッド。いい香りでよく寝れるんだなぁ。
ぼくがよく寝るんで、父と母も喜んでたわ。

毎日毎日届く段ボールの箱。
冷蔵庫が来て、洗濯機が来て、ベッドが来て。
ぼくはテーブルがないから歩行器でご飯を食べさせられてたわ。
やたらおっきいテレビがきたけど、テレビ台がないから、なんかやたら近かったな。
やっとテーブルと椅子が来て、みんなで一緒に「いただきます」ができるようになったな。

暑い暑い夏がやってきて、週3でスイミングに行き始めてん。
何にもやってなかったからって、いきなりやろ〜。
でも外が暑いからプールは気持ちよくって、ぼくは水が好きやねん。
水の中に顔つけるんだって平気やし。

スイミングのない日は、児童館に行ってな。
家にはない消防車のおもちゃがお気に入りやねん。
児童館のおばちゃんたち、みんなめっちゃ親切やしな。

そうそう、日本に帰ってきてから、毎日「はいはいせーへんの?」「はいはいしてや〜」って言われ続けてな。
ぼくは、そのうちやるから、そう急かさんといてって思っててんけど。
10ヶ月になってはいはいできるようになってん。
父と母は大喜びやったわ。
その次の日には立ってあげてん。
「はいはいしたと思ったら、立った!」って、母はびっくりしてたなぁ。

ぼくはもうどこでも行けるよ。
テレビの前にはフェンス立ってるし、階段の前にも扉ついてるけど、そんなんお構いなしや。
ママが見えなくなったら、探しに行くけどな。
リモコンと掃除機とコーヒー豆が挽かれる音が好きやねん。

それから、ごはんも大好き!
食べるの大好き!
なんでも食べれるよ。
いっぱいうんちもして、父がびっくりするねん。

父と母はなんや違う言葉話してるけど、あれはなんやろな。
まぁ、そのうちわかるんかな。

来週お誕生日らしいけど、なんやろな。
おいしいもん食べれるんかな。
なんかわからんけど、父も母も楽しそうやし、なんか楽しいんかな!


…こんな感じかな。笑

いつか聞いてみたいな。

若丸くん、もうすぐ1歳。
父も母も、もうすぐ1歳。