最近、お買い物はめっきりオンラインで済ませてしまうようになった。
コロナ渦と育児が重なり、よけいにかもしれないけど、数年前までは、いや〜服はさすがにネットでは〜と言っていたのが嘘のよう。
でも最近、お買い物の本来の楽しさを忘れてしまったんかな、という出来事があった。
ひとつは、吉祥寺へ出向いたこと。
新居から一番近い都会、吉祥寺。
主人が、一からインドカレーを作る、そのためのスパイスが必要ということで、チャリで吉祥寺へ向かった。
そこであっちへこっちへ歩いていると、あちらにもこちらにもあるお店。
素敵なお洋服や雑貨が並ぶショーウィンドウ。
「あーかわいいーーー」
「ちょっとみたいなーー」
「えーーあんなんいいなーーー」
なんて、もうキョロキョロ。
頭が文字通り右へ左へ。
それでも目的物へしか向かわない主人と、胸に張り付く10ヶ月を共にそんなお買い物は叶わなかった。
今度お母さんが来たらお買い物に来ようか、
いや、お友達と来ようか。
とりあえず主人抜きで来たい!
そんなことを思った日があった。
そして二つ目は、若丸くんがもうすぐ歩きそうということで、ファーストシューズを探し始めたときのこと。
まずはファーストシューズってどういうものか、
どんなメーカーがあるのか、
何が人気か、
そんなリサーチをしてたが、いや〜こんな記念すべきものを触りもしないでオンラインでポチっと済ませてしまっていいのか!
と、自問自答。
やっぱりこれこそ家族3人で、若丸くんに履かせながら「これにしよう!」と決めてあげるものなのでは!
と思ったこと。
オンラインショッピングって、便利なんですよね〜。
欲しいものを探すから目移りしない。
一方お店に行くと、別に必要でないものにまで実は欲しかったのでは、というマジックにかかってしまう。
昔、東京に住んでいたとき、東京が好きじゃない理由のひとつが、物の多さだった。
わたしはこういうものが欲しいんだ、と思ってお店に行くけれど、物も店も多過ぎて、
「あれ、こっちのがいいかも。」
「あれ、こっちのが人気?」
「ということはこっちのがいいのか…?」
そして結局自分は何が欲しいのかわからなくなって、何も買わずに帰ることが多かった。
あの頃とは違って子育て中だし、郊外に住んでるし、出て行く面倒臭さはある。
だけどたまには外に出て、刺激をもらって、おしゃべりして。
そんなお買い物もたまにはいいかな。
若丸くんのファーストシューズは買いに行こう。
目的物へまっすぐな主人と胸にへばりつく11ヶ月と。