生後32日目。
術後22日目。
とうとう息子が退院することになりました。
モニターのためについていたコードをすべて体からとり、日本から両親が送ってくれた新しい服を着せ、おくるみにくるみ、抱っこをした瞬間、あぁ、いよいよ家に帰ってくるんだ、と嬉しさと安堵が押し寄せた。
主人もあたしも気持ちが昂っていた。
出産からの1ヶ月に起こったことが走馬灯のように頭を駆け巡り、出口までの廊下を歩いた。
心臓病理学医としての経験と優しさであたしたちを支えてくれたDr.W。
一回しか会わなかったけれど、実際にその手で息子の心臓を治してくれた小児心臓外科医の先生。
そして回復期間そばにいてくれた心臓センターのチーフドクター。
息子は望まれる最高の技術を持つ人たちによって救われた。
これは親としていつか息子に話してあげないといけない。
多くの人のおかげで元気に産まれ、いのちが繋がれたこと。
ありがとうございました!
でももう二度とここに戻ってきませんように!笑
そんなことを思いながら、家族3人で病院をあとにした。
今年の3月に心疾患がわかってから7ヶ月。
この日をどれほど夢見たことか。
主人とふたり、ここまで来れた、一緒に頑張った、もう大丈夫、と幸せをかみしめた。
主人の目からも涙がこぼれた。
若丸くん、生まれてきてくれて本当にありがとう。
あたしたちを親にしてくれて本当にありがとう。
これからが楽しみです。
We Are Home!