冠動脈壁内走行の疑いから2日後、手術前にできるだけ詳しいことがわかっているほうがいいからと心臓カテーテルをすることになった。
待っているあいだ壁内走行でないことをひたすら祈った。
1時間もしないうちに若丸くんは戻ってきた。
結果を知らされないまま、1時間、2時間…と時間だけが過ぎていく。
時間が過ぎるごとに、あぁ壁内走行だったんだ…ともう不安を通り越して恐怖に包まれていった。
夕方になってようやくDr. Wがやってきて、
「スキャンを見たけれど、壁内走行ではなさそう!ちゃんと2本の冠動脈が見えたよ!」
「心臓センターの冠動脈専門家がみてからの最終診断にはなるけれど、これは壁内走行ではないね!少しでも安心させたくてきたよ!」
と言ってくれた。
このときの安堵と言ったら。
体の力が抜けるとはこういうことかと。
心臓センターの外科チームがサージカルプランを練っておそらく金曜日に手術になるよ、と言ってDr. Wは去っていった。
こうして待ちに待った手術が2日後に迫った。