39週と1日(若丸くん誕生前日)。
病院へPCR検査を受けに行った。
そして先生と最後の確認。
日に日に重くなるからだ。
ずっと起きてる姿勢は骨盤と膀胱が痛くなる。
家に帰ると主人がお昼ご飯を作って待っていてくれた。
ご飯を食べながら若丸くんに話しかけた。
お腹にいるのもあと1日よ。
いまのうちにエンジョイしといてな。
外の世界は広いけど、大変よ。
自分で息せんとあかんしな。
でも大丈夫。
お父さんもお母さんもいるし。
きっと楽しいよ。
明日からしばらくあたしは病院なので、主人はこの家にひとり寂しいという。
つまちゃんは若丸くんがいるからひとりじゃないやん、と。
思えばホームオフィスになってからこれまで1年以上のあいだ、ずっと一緒に過ごしてきた。
朝昼晩3食共にし、喧嘩をすることももちろんあったけど、すべて一緒に乗り越えてきた。
妊娠がわかってからの8ヶ月間は、振り返ればあっという間だったようで、長かった。
本当にいろいろなことがあった。
人生で最も苦しい日もあった。
そんな中、コロナ渦のストレスに耐え、
仕事のプレッシャーに耐え、
あたしの(ホルモンによる笑)ムードスィングに耐え、
臨月による家事放棄に耐え、
どんなときも支えてくれた。
主人とでなければここまで来れなかった。
明日を前に「ぼく、まもなくおとうさん」と嬉しそうな主人に「ありがとう」と伝えよう。
今日病院へ向かう途中に聞いていた歌にこんな歌詞があった。
「前を向くそれだけでも辛いことが時にはある それでも進むことを諦めないで」
若丸くんという命はあたしたちを人として強く、そして夫婦の絆を深くしてくれた。
今日ももぞもぞお腹の中で動く息子をこの手に抱いたとき、最初になんて声をかけよう。
明日ひとつの命が誕生する。
守るべきものが増える。
出産頑張って、と連絡をくれた家族や友達の言葉を胸に…
あたし、母になってきます。
そしてこれを持って「若丸くん妊婦日記」を最後にします。
これからは「育児日記」として綴っていこうかな。