8ヶ月も2週過ぎた30週と1日。
今日は初めて出産する病院での検診だった。
ヨーロッパを代表するこの病院は、壮大な門を抜けると、真ん中の芝生を挟んで、診療科ごとの建物が立っていた。
入院中であろう患者さんが芝生でおしゃべりしたり、お昼休憩中であろう白衣を来た先生がベンチで日向ぼっこをしたり、コーヒーワゴンなんかがならび、まるで大学のキャンパスのような雰囲気だった。
あたしらが向かったのは、9番目の建物、Frauenarzt(産婦人科)だった。
最初に番号をとって待っていたところが別の科だったらしく「妊婦はあっち!」と言われ、向かいの受付へ。
受付の人は親切なおばちゃんだった。
お決まりの個人情報なんかについてサインさせられ、主人は外で、あたしは待合で待つことに。
結局50分ほどしてからようやく呼ばれた。
かと思うと、看護師さんからの質問だった。
最初から最後までドイツ語でしかしゃべってくれず、頭をフル回転させなんとか理解できた。
羊水検査の結果はここにはないのか、
どうだったのか、
妊娠中に出血はあったか、
たばこは吸うか、飲酒するか、
両親は健康か、
そんな感じだった。
そしてまた前で待つように言われ、待つことさらに40分。
大きな病院で待つのは万国共通ですね。
ようやく先生に呼ばれた。
先生は「誰か一緒に来てる?」と聞いてくれたので「主人が…」というと、呼んできてねと言ってくれた。
主人は受付を出たところで仁王立ちで待ってた笑。
先生はちょっとウェーブのかかったヘアーをなびかせる、めっちゃおもしろい先生だった。
つづく