ドイツの妊娠における病院事情はややこしい。
まず妊娠がわかったら探すのは婦人科とへバメ(助産婦さん)。
あたしたちの場合はおばあちゃんとへバメのオクサナさん。
それから出産が近づけば産院を探す。
そう、出産まで診てもらう病院と産む病院は違うんです!
そして保険で3回カバーされているウルトラ超音波検査をしてくれる病院。
あたしたちの場合はDr. Liepe。
この超音波検査は日本で言う「胎児ドック」にあたるもの。
それが3回まで保険でカバーされているんです。
基本的に10週、20週、30週前後でスペシャリストのところに行って検査をしてもらう。
若丸くんの心疾患はこの1回目で発覚した。
じゃあ、あたしたちの場合で言うおばあちゃんは何をしてくれるのかというと。
基本的に母体の検査となる。
つまり、妊婦の血液、尿、血圧検査と体重測定。
血糖値、鉄分などの検査。
妊婦がかかりやすいカンジタなどの感染症の治療など。
もちろん胎児の心拍確認、位置確認は毎回してくれる。
ドイツでは、母体と胎児は基本的に分けて考えられ、それぞれの専門家が診ていくという感じみたい。
それに加え、出生前診断をする場合なんかは遺伝子の専門家がつく。
つまり一度妊娠すると4軒ほど病院やクリニックを渡り歩くことになるのです。
しかも4週に一度という頻度は一緒なので、月に一度病院から病院へ渡り歩く週がやってくる。
これをあたしたち夫婦は「病院マラソンウィーク」と呼んでいる。笑
最初はめんどくさいな〜と思ってたけど、彼らの情報共有はしっかりしており、毎回の診察の記録は必ずかかっている先生が理解してくれている。
あたしはドイツに来てからこれまで結構な数のドクターに会ってきたけど、みんな本当に親切!
びっくりするぐらい親切。
ドイツの病院システムについては理解しづらいこともいまだにあるけれど、あたしはこの国の医療に携わる人たちとその優しさに心の底から感謝しています。