今日は午前中に実際に産むことになる病院の小児心臓外科医の先生から電話がかかってくることになっていた。
この病院はメルケル首相をはじめ著名な人が入院したヨーロッパでとっても有名な病院なんだそう。
聞かされるまで知らなかった。
主人とふたり、リビングの電話の前で待機していた。
11:45… 11:50… かかってこない。
ぼく、電話してみる。
え、まだ10分あるやん。
もうちょっと待った方がいいよ。
結局12時を過ぎて電話がなった。
シニア小児心臓外科医というその先生は開口一番、
「心臓疾患は治せます。そのことを理解することはとても大事です。」
そう言ってくれた。
「わたしたちはとても経験が豊富です。たくさん治療してきました。
すべてうまくいけば一回の手術で治せます。
ただ、診断は生まれてから初めてくだせるので、どういう治療になるかはいまは詳しくは伝えられません。
多くは生後4ヶ月目に手術をすることになります。
手術後は2週間〜1ヶ月ほどで退院できます。」
だいたいそんな感じだった。
あたしは実際に外科医の先生と話してとても気持ちが楽になった。
先生が言うように、成長とともにこれから生まれるまでにまた診断が変わるかもしれない。
もっと複雑になるかもしれないし、簡単なものになるかもしれない。
今はあまり心配しても仕方がない。
治せると言われた言葉を信じるしかない。
「また出産が近づいたら話をしましょう。」
そう言って電話を切った。