14週と0日。
ふたりとも少しずつ落ち着いてきた4日目の朝。
主人が両親たちと時間を約束し、ジェンダーリビール(性別発表)サプライズをしてくれた。
朝起きてリビングに行くと、あたしたちと日本、オランダがつながっていた。
主人がジェンダーリビールに選んだ風船を持って、あたしがぷすっと針を刺すと。
パンッ
舞ったのは青い紙吹雪だった。
男の子。
なぜかわからないけど、涙が出た。
安心したのか。
嬉しかったのか。
主人にしがみついて泣いた。
心疾患のことを聞いてから、なんとなく男の子じゃないかという気はしてた。
生まれた瞬間から背負うことになる胸の傷を、男の子なら強さに変えて生きていける気がした。
あのニュースを聞いてから、もうジェンダーリビールするのやめようと言ってた。
生きていけるかさえどうなるかわからないのに、楽しめる気がしなかった。
でも主人がやろうって言った。
今を楽しもう、と。
いい日になった。
ありがとう。
あなたのおかげで忘れられない日になりました。