Yukaricoupy

Carpe diem

人生は旅。旅は出会い。いまという時間を一番楽しめる毎日にしたい。そんな日々を綴ります。

妊娠がわかるまで

結婚式が終わり、引っ越しも無事終わり、ようやく落ち着いた2020年初夏。

もういつでも子供がほしかった。
旅行も行きたかったけど、ワインも好きだけど、そんなものは我慢できた。

すぐできると思ってた。

1ヶ月とはいわなくても、2ヶ月、3ヶ月目くらいではできるんじゃないかと思ってた。

検査もしていたし、治療しないといけないところもないと言われてた。
でもドイツの病院って、ちゃんと診てくれたんか、なんかさっと診ておわり、的なそんな感じがして、あの先生ちゃんと診てくれてんかな〜、わかってんかな〜、薬とか飲まなくていいんかな〜とずっと思ってた。

この頃はすぐにできるものと思ってたから、妊娠していないとわかったときは悲しくなった。
主人も一生懸命励ましてくれた。
でも悲しむあたしを見て主人も辛かったんだと思う。

そうこうしてるうちに真夏がやってきて、あたしたち夫婦はロードトリップに行き、キャンプをし、山登りをし、おいしいワインも愉しんだ。

主人の実家にどう考えても大人には小さすぎる編まれた服が散乱してて、主人のママが「どっち(男の子でも女の子)でもいいように色を選んでるの。」ってウインクしながら一言だけ言ってた。

そうして夏が過ぎ、ステイホームは続き、秋がやってきた。

もうこの辺になると、一喜一憂することもなくなり、主人と毎日ワインを愉しんで、普通に日々が過ぎていった。

あたしはあんまり「これをやると妊娠しやすい」「これを食べると妊娠しやすくなる」なんていうのは信じていなくて、好きなものを食べ、好きなものを飲んでた。

ただ、ヨガだけは続けた。

そしてオクトーバーフェストのない秋が過ぎ、クリスマスマーケットのない静かな冬がやってきた。

今年はクリスマス休暇にどこも行けないので、クリスマスツリーを買おうと初めて本物のツリーを買った。

そして、年が明けたらすぐ不妊病院(ドイツ語ではKinderwunschという)に行ってみようということになった。

ドイツは毎月膨大なタックスを払っているせい(おかげ?)で、医療費は基本タダ。
不妊治療もタダだし、体外受精も50%〜100%保険で負担される。

友達が「いやー医療の力を借りるのが一番だよ。」と冷静沈着に言っていたのを思い出し、主人と相談し、不妊治療の先生とアポイントメントをとった。

そして迎えた新年。

それは、先生とのアポイントメントが10日後に迫った1月11日の朝だった。