旅編第五回ミャンマー | ヤンゴン前編 | ヤンゴン中編上 | ヤンゴン中編下 | ヤンゴン後編 |
バガン前編 | バガン中編 | バガン後編はこちら。
バガンから東へ約350キロ。ニャウンシェという町までバスで約7時間の旅です。
バガンでバスのチケットを購入。
このときあたしは不覚にも現金で払ってしまった。
これがインレー湖でのピンチと出会いを引き寄せることになるとは、このとき思いもしなかった。
インレー湖に到着。
バスはバックパッカーの前まで連れて行ってくれた。
これまた南国のヴィラのような洒落た宿。
受付で待ってると女将さんがやってきた。
現金が少なくなってきたあたしはカードで払いたいというと。
「うちは現金のみ」
と言われる。
え?!!?!?!!?!??!
マジ!?!?!??!??!?
あたしインレー湖で丸三日あるのに。。
インレー湖のツアーも行きたいのに。。
どうしよう!
キャッシュがない!
そうして着いてそうそうATMを探すことになる。
ATMは歩けど探せど見当たらず。
途方に暮れてきょろきょろしていると、あれ?「地球の歩き方」持ってる人発見!
そう、日本がとうとうお正月休みに入り、日本人観光客がやってきていたのです!
これまで誰一人として会わなかった日本人。
ここぞとばかり「すいません!」と声をかけた。
ATMの場所知ってますか。
そんなことを尋ねた気がする。
そして知らない、と言われた気がする。笑
もう失意の底にいたので、あんまり会話は覚えておらず。
そしてますます肩を落として歩くあたし。
もうインレー湖ではごはん食べれない。
そんなことを思いながら歩いていると。
ぽんぽんと肩をたたかれた。
振り向くとロン毛の日本人!笑
「さっきあっちで日本人にATMの場所聞いてましたよね?僕場所知ってますよ。」
え?!?!?!?神!!!!!!!!
なんとまぁ、さきほどの会話を聞いて助けてくれたなんて!
もうこの出会いには感謝してもしきれない思いが6年経った今でもこころに残っています。
そしてロン毛さんに連れて行ってもらったATM。
よしよし、これで大丈夫だろう。
そうしてATMを操作するが「ピピー」とカードが返ってくる。
もう一回。
「ピピー。」
もう一回。
「ピピー。」
…。どうしよう!このATM動かない!
そして待ってくれていたロン毛さんにうまくいかなかったことを伝えた。
すると彼!僕まだ少し現金があるので、両替しましょうか、と。
でも彼は言ったはいいもののそんなに現金がなかったらしく笑、
さっきインレー湖のツアー申し込みに行ったときに、他に日本人の人がいたから両替してくれるかも、と!
え!なんたる情報!
そうしてふたりでインレー湖ツアー申し込みの場所まで行った。
するとそこには日本人のおっちゃんが。
(おっちゃんて、ごめんね笑。彼はタケダさんというカメラマンでした。)
事情を説明すると快く両替してくれました。
そしてロン毛さん、僕カードだったら使えるし、カードが使えるお店でごちそうしますよ!と。
そうしてニャウンシェで一番高いんちゃうか、と思われるレストランに連れて行ってくれた。
ミャンマーに来て初めてのアラカルト的な料理。
おいしかった〜!
そしてお会計の時、なんと、ロン毛さん、カード支払いはできません、と断られる。笑
え!??!??!(ロン毛さん、びっくり!)
それでも現金でごちそうしてくれました。
これは本当に人生でも忘れられない出会いとなりました。
同じ日本人、道端でわざわざ声をかけ、助けてくれた。
感謝です。
つづく