今日はバレンタイン。
こちら西欧の国々ではみなさまご存知の通り、
 男子 ー> 女子
 へのプレゼントの日であります。
これまでのあたしたちのバレンタインの歴史を振り返りましょう。
まず1年目。
 日本にくまのチョコレートが届いた。
 ほぉーくまですか。
 なんでまたくま?
と思いましたが、まぁ付き合って最初のバレンタイン。
 しかもヨーロッパからの贈り物。
 いいや〜ん、なんて思いながら京都の家でひとり美味しくいただきました。


2年目。
 仕事から帰ってくると、
 体のうしろになんか隠してキッチンへやってきた。

そしてくれたのは、ハート型のモッツァレラチーズとワイン。
予想外のしかも見たことないチーズにとっても嬉しかった。
 ふたりで美味しくワインとチーズで楽しいバレンタインだったのです。
そして3年目。(結婚して最初のバレンタイン)
なんの連絡もないまま、仕事から帰ってくると、
主 人「つまちゃん、今日はなに食べる?」
 あたし「え、お寿司とろうって言わんかった?」
 主 人「どのお寿司?」
 あたし「え、ここのお寿司とろうって言ったやん。だから帰ってくる時電話してって言ったやん。」
 主 人「あ、ごめんね。注文の電話するね。」
 あたし「。。。(1イラ。)」
 主 人「つまちゃん、ここデリバリーやってないんだって。」
 あたし「。。。(2イラ。)知ってるよ。だから帰ってくる時電話してくれたら、帰ってくるときに取ってこれるね、っていう話、朝したよね。」
 主 人「あ、ごめんね。一緒に取りに行く?」
 あたし「。。。(3イラ。)行けへん。」
そうして、結局この年はなにも(プレゼントが)なかった。
お寿司を待ってる間、
 バレンタイン何もないの?別に一輪のお花でも、チョコレート1つでもいいやん。
 って言ったら、
でも花は枯れるし。
 チョコレートは美味しいかわからんし。
って。
 本気で言うんですよ。
あたしもまだ主人に何かロマンチックさを懲りずに期待しておった。
でもこのバレンタインをきっかけに、主人はちょっと気づいたんだと思う。
その年の誕生日には薔薇一輪をくれた。
そして今年。
ずいぶん前にスーパーでチューリップが売られてるのを見て、
 「あ、今年のバレンタイン、チューリップがいいな!」
 って言っておいた。
そしてバレンタイン2日前。
スーパーにおつかいに行ってもらった主人のカバンを開けると、
 チョコレートの箱が出てきた。
「あら、チョコレートなんて珍しい。
 最近あたしの体調が優れない日もあるから買ってきてくれたんかなー」
 なんて思ってた。
すると、
 「あ、つまちゃん、このチョコレートはバレンタインね。」
 「。。あー!バレンタイン。あーそうー。ありがとう。」
といって、たまたまあたしがカバンから見つけたチョコレートをそのままいただくことになった。
やっぱり人はだんだんと期待しなくなるのか、慣れなのか、
 チョコレートを買ってきてくれたというだけで、なんかちょっと嬉しかった。
 そして自分が忘れてたバレンタインを覚えててくれただけでも、なんかちょっと嬉しかった。
そしてその夜。
あたし「そういえばさー、チューリップちょうだいって言わんかったっけ、あたし。」
 主 人「お花屋さんいま閉まってるよ。(ベルリン、ロックダウン中)」
 あたし「あーそうか。でも覚えてた?」
 主 人「覚えてたよ。」
あたし「チョコレート、今度から隠して持って帰ってきてね。」
 主 人「つぶれないようにカバンの一番上に入れたんだよ。」
あたし「あーー。。そうーーなん。」
こうして出逢って4回目のバレンタインは平和に過ぎていきました。

