旅編第四回オランダ〜ドイツ〜スイス 3000キロのロードトリップ スイス編。
ドイツースイスの国境。
スイスはシェンゲン圏ですがEU非加盟のため、EU加盟国からの出入国には通常のイミグレーションがあります。
はい、こっち停めて〜。と誘導され、車を停車。
パスポートを持っていかれ、しばらく車内待機。
別に何も悪いことしてないのに、どきどきするのはなぜだろう笑。
しばらくしてパスポートを持った兄ちゃんが帰ってきた。
あたしたちは日蘭夫婦。
スイスにとってはどちらも外国人。
主人の運転免許証はドイツ登録。
車は主人のお父さんに借りてきたものなので、オランダ登録。
とこの上なくややこしい状況からか、車を降りるようにいわれた。
にこやかな兄ちゃんは、入っていいか、と聞きキャンピングカーの中へ。
ぐるっと見渡し、これからどこへ行くのか、など聞かれ、
最後には気をつけてね〜と送り出してくれました。
無事入国。
スイスは、ドイツ語・フランス語・イタリア語そしてロマンシュ語が公用語になっています。
ちっちゃい国なのにねぇ〜。
ヨーロッパは、長い歴史の中で領土を奪い奪われ、人があっちへこっちへ流れ、
今の国々になったんだなーと肌で感じることが多い。
同じ歴史を共有している人たち同士、
やっぱりあたしたち日本人には感じにくい「ボーダーの低さ」があると思います。
それは、やっぱりひとつは言語。
ヨーロッパの人たちは母言語、英語に加え、もう一言語できる人がざら。
ファミリーのルーツである国の言語だったり、その国の義務教育で定められた第二外国語だったり。
だけど、言語が話せると、他文化に対する壁がなくなり、
他の国出身の人をあまり「外国人」として見ないんじゃないかな〜と思う。
じゃ〜もうヨーロッパ人って感じやん!
みんな一緒やん!
と思うでしょうが、いやいや、それが違うんです。
お隣同士の国なんて特に外見も似ているし、言葉も似ているし、
そうすると考え方とかも似てくるんじゃないかと思うけど
やっぱりそれぞれのお国柄ってあるんだな〜と思う。
きっと日本人からしても、
「いや〜ドイツ人とイタリア人は違うわ〜それはなんとなくわかるわ〜」
という人が多いと思います。
あたしもそのうちのひとり笑。
でも、ドイツ人とオランダ人の違い、
オーストリア人とスイス人の違い、
ベルギー人とフランス人の違い、
ポルトガル人とスペイン人の違い、
ギリシャ人とイタリア人の違い
わかりますか。
わかんないよね〜。
オーストリア人とスイス人の違いなんで超難問ですよね!
でもやっぱり、違うんです。
それがヨーロッパの面白いところのひとつだとあたしは思っていて!
同じ言葉を話していても、国境を接していても、ルーツはまぜまぜでも、やっぱり違うんだと。
それはやっぱり
育った環境。
毎日の食事。
毎日見るテレビ。
メディアからの情報。
教育。
なんかが要因なんでしょうかね〜。
へー!と思ったのは、
ここドイツでは、外国のテレビはドイツ語で吹き替えられていることが多くて、
お隣のオランダでは、外国語の音がそのままなんだって!
それがきっとオランダ人が英語が上手な理由のひとつ、
世界をまたに掛けたビジネスの広がり、
そしてそれが結局は他文化への壁が低くなる理由のひとつになってるんじゃないだろうか。
と思ってみたり。
日本人に生まれるとなかなか理解することが難しい感覚だと思います。
どっちが良い悪いではなくて、見た目や話す言語が違う人にオープンな姿勢は大切だなと思います。
もう、国境の話からずいぶん話が逸れました。
無事、スイス入国してます。
これから一気に南下。
あたしがこの旅でいっっちばん楽しみにしていたマッターホルンを目指します!