1年て早いなぁ。
この日がまた来た。
1年1年歳を重ねるごとに特別感は薄れていっているものの、やっぱりどれだけ歳をとってもこの日はなんとなくいつもと違う気がする。
ベルリンで迎える3度目の6月27日。
さて、時はすこし遡り2日前の午後。
「ねぇねぇ、これアマゾンで買おうと思うんやけど。」
と、欲しかったキッチンマットを見せるあたしに、
「オッケー!それぼくに送って。ぼくが買うよ。」
「なんで?別にあたし買うよ。」
「ぼく、プライムに入ったから。」
「え、なんで?」
(※アマゾンプライムとは、荷物を翌日に届けてもらったり、amazon prime videoで映画なんかが見れるアマゾンの有料サービス。
あたしたちは基本的にNetflix派。
でも Netflixとプライムでは放映権の関係?で見れるドラマや映画が違ったりする。)
ということは、今あたしたちはNetflixとamazon primeのダブルで払っているということになる。
「……」
「いつから?なんでプライム入ったん?」
(あたしは主人がハマってるドラマが見たいから入ったんだろうと思ってた。)
すると。
「…つまちゃんにプレゼント買ったから。」
「。。。( ゚Д゚|||)。。。なんで言うん!!!!!!あと2日やん!あと2日黙ってくれてたらサプライズになったのに!」
「…だってつまちゃんが聞くから。。」
「そんなん適当に嘘ついてくれたらいいやん!」
「ぼく嘘つくのうまくないんだよねぇ。」
「。。。( ゚Д゚|||)」
もうこういうこと、これに似たことは何度もあった。
から、あたしは期待しないようにする術を身につけていた。
しかし、やっぱりほんのりとした期待を離せずにいたあたしは、
あ〜あと2日だった。。なんであたし聞いてしまったんだ。。
という謎の後悔に苛まれながらも、続々と届くアマゾンからの荷物に冷静に対応。
そして迎えた当日。
ベッドで食べる朝ごはんと
(アマゾンプライムで買ったんだろうと予想する)プレゼントと
一輪のバラと
手書きのカードで
特別な日の朝をより特別にしてくれた。
これといって何かすごいことをしたわけでも、豪華な料理を食べたわけでもなかった。
それでも、心に残る日になった。
ただ穏やかに、共に過ごせることを幸せだと感じる日になった。
こうして2020年6月27日が過ぎ、またひとつ歳を重ねた。